型枠工事の流れ
01
- 材料運び・ 加工(板割り)
- 拾い出し作業で作成した加工図や図面をもとに、製材機でベニヤ板・桟木を切断して型枠を製作します。
工具は、ハンマー、釘打機、電動丸ノコを使って製作します。
02
- 墨出し
- 施工図をもとに、型枠を組立てる柱の位置や大きさ及び壁の位置や厚さを、正確にコンクリート床面に墨を打つ作業をします。
この線や印を付ける時に、墨壺(すみつぼ)を使用するので墨出し(すみだし)と呼ばれています。
墨出し作業後には、墨を打ったところに合わせて、型枠を建込ます。
03
- 型枠の建込
- 加工した型枠を、墨出しをした墨の位置に合わせて建てる作業です。
型枠の建込の精度が、建物全体の出来を左右する重要な作業となります。
また型枠は、建物の精度と強度が必要とされるため、組立作業中は垂直・水平に建込まれているかに注意をしながら作業をします。 型枠を建てた後は、コンクリートを入れても変形しないように鋼管で締め付けて完了です。
04
- コンクリートの打設
- 建込した型枠の中にコンクリート流し込みます。
コンクリート打設は別の業者が行いますが、流動性のあるコンクリートを流し込むため、型枠にはかなりの圧力がかかるので、打設前点検及び打設中の型枠の点検は型枠大工の重要な仕事です。
05
- 型枠解体
- 解体とはいっても、建物を壊す作業ではなく、コンクリートで躯体を造る際の最後の工程のことです。
型枠に流し込んだコンクリートが十分に固まり、強度が出た時点でコンクリートの形成につかった板や金物などを取り外して片付ける作業のことをいいます。